今日、多くの企業では顧客体験を重要なテーマとして位置付けています。こうした状況において、コンタクトセンターは企業とお客様にとって主要な接点の一つであり、顧客体験を高めるための重要なキーワードの一つが”パーソナライズ”です。つまり、顧客はコンタクトセンターに連絡するとき、自分を”不特定の誰か”として画一的に取り扱うのではなく”特定の個人”として適切に扱われることを望んでいます。
では、お客様のコンタクト(電話やチャット)をパーソナライズするにはどうすればよいでしょうか? 例えば、Amazon Connect にお客様からの電話が着信したとき、Amazon Connect が識別できる情報は電話番号(発信者番号 = ANI, 着信番号 = DNIS)などしかありません。これでは、この呼を特定の個人と紐づけて(パーソナライズして)扱うことはできません。 しかし、Amazon Connect から顧客データベースにアクセスし、ANI に対応する顧客情報を取得すれば、この呼を”パーソナライズされた呼”として扱うことが可能になります。このように、呼に様々な情報を付加することをここでは”Data Dip”と呼んでいます。
Amazon Connect における”Data Dip”の例を以下に図示します。