AWS CloudFormationによる自動構築


このセクションでは、論文の分析基盤のうち、下図の赤枠で囲まれた部分を AWS CloudFormation を使って自動構築していきます。 CloudFormation を使って構築する部分

AWS CloudFormation とは?

  • AWS CloudFormation とは、シンプルなテキストファイル(テンプレート)を使用して、あらゆるRegionとAWSアカウントでアプリケーションに必要とされるAWSリソースをプロビジョニングできるサービスです。
  • プロビジョニングされたAWSリソースに対する変更/削除も可能で、ソフトウェアに対して行うのと同じ方法でAWSインフラを管理できます。
  • AWS CloudFormation そのものに対して追加料金は発生しません。AWS CloudFormation を使って作成された AWS リソース分の料金のみ発生します。

    {
    "AWSTemplateFormatVersion": "2010-09-09",
    "Description": "VPC Template For Multi-AZ",
    "Resources": {
    "VPC": {
      "Type"       : "AWS::EC2::VPC",
      "Properties" : {
        "CidrBlock"          : "10.0.0.0/16",
        "InstanceTenancy"    : "default",
        "EnableDnsSupport"   : "true",
        "EnableDnsHostnames" : "false",
        "Tags"               : [ { "Key": "Name", "Value": "MyVPCTest" } ]
        }
    },
    ...
    

AWS マネジメントコンソールにログイン

CloudFormation による環境の自動構築

  1. こちらを右クリックして、YAML で書かれたテンプレートファイルをダウンロードします。
  2. AWS の CloudFormation コンソールに移動し、スタックの作成 をクリックします。
  3. テンプレートの準備完了 が選択されていることを確認した上で、テンプレートファイルのアップロード を選択します。先程ダウンロードしたファイル hcls-ws1-template.yaml をアップロードし、次へ を選択します。
  4. 3つのパラメータに記入していきます。
    1. MaxDate:論文検索したい期間の終了月 (例:2020/11)
    2. MinDate:論文検索したい期間の終了月 (例:2020/02)
    3. Term:検索したい論文のキーワード (例:cancer)
  5. 画面の一番下までスクロールし、チェックボックスにチェックを入れます。 CloudFormation スタックの設定
  6. スタックの作成 をクリックします。
  7. スタックの作成状況の画面に切り替わり、作成状況が CREATE_IN_PROGRESS と表示されます。 CloudFormation CREATE_IN_PROGRESS
  8. 5分ほど待つと、スタックの作成が完了し、CREATE_COMPLETE と表示されます。 CloudFormation CREATE_COMPLETE

これで、CloudFormation による分析環境の構築は終了です。次のセクションで、構築されたリソースを確認してみましょう。